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第17回徳島高次脳機能障がいリハビリテーション講習会の開催を終えて
11月18日(土)13時~16時 徳島大学病院西病棟11階日亜メディカルホールにて第17回徳島高次脳機能障がいリハビリテーション講習会が開催されました。
まず特別講演としてナスバ徳島支所長 梅本 篤先生より事故対策についてのお話があり、続いて徳島大学病院 脳卒中・心臓病等総合支援センター 岩瀬 司先生からは高次脳機能障がいのいろんな症例について詳しい説明と留意すべきことについてのお話がありました。
次に家族会の小笠さんより”家族から 高次脳機能障がいの歩み”と題して当事者家族の立場から約28年前のご主人の交通事故から現在に至る苦難の人生についてお話しいただきました。ご主人が事故にあわれた当時は 普通でない何かがおかしい と感じつつも外見的に健常者とあまり変わらない容姿とかで医療機関においても相手にされず保険の補償も得られず、にもかかわらず十分な報酬をもらえる仕事もできない。事故から11年ほどたって”高次脳機能障がい”という障がいが認知され、そこから新たな人生が始まった。
この話の中で事故発生から今日に至るまでの当事者とその家族の葛藤の過程(家族の自殺を考えた、あの時こうなっておればよかったのに、、など)の中で私の家族のそれと相通じることが重なり不覚にも涙しました。 本当に高次脳機能障がいになった本人は事故から数か月に及ぶ間生死をさまよい、その間家族は心配ばかりで仕事もできず支払いに追われ退院したら当事者との葛藤に明け暮れ、子育てありで大変な生活が続きます。
最後に小笠さんが締めくくりの中で”一緒に生活しなければわからない障がい” この言葉は的を得てます。その通りですいくら口で説明しても言い表せない”受ける感情”があります。
また、”家族に対する支援もお願いします。”この言葉もうれしくなりました。我々当事者家族の苦悩はあまり報道されておりません。出版本も見かけません。今日の小笠さんのスピーチの内容はほとんどの当事者家族にとって共感できるものだったのではないかと私は思います。
小笠さん本当に素晴らしいスピーチありがとうございました。
このリハ講習会開催の前に ”地域支援ネットワークつくり検討会” が開催され徳島大学病院の高次脳機能障がい支援センター長の高木教授ほか徳島大学の医療関係者や県の健康つくり課などの福祉関係者、県下の保健所、医療機関、職業安定所等の就労関係者など高次脳機能障がいにかかわるすべてと言っていい関連機関の出席があって意見の交換がなされた。
初めて参加して県下の関連機関が集まって高次脳機能障がいについての検討がなされることにいたく感動しました。
これからも高次脳機能障がいの支援体制のますますの充実と認知度の向上に皆さんのご協力をお願いいたします。
当日は家族会作成の南天九猿や当事者の作品展示が好評であったことを合わせて報告いたします。